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せめてものグッバイ

問題解決のヒントを心理学で探るブログ

「何をするか」より、「誰とするか」

ここのところずっと他者について考えているのだけれども、結局のところ「他者とどう関わっていくのか」が人生を決定づけるのではないかという結論じみた仮説を立てるに至っている。

 

日常の9割が他者との関係でできている。何をするにしても自分以外の他者がつきまとっていて、そこを避けて通ることはできない。

 

たとえば、就職活動。

 

「なにをしたいのかが分からない」という学生が多いらしい。そもそも22歳くらいで将来のことを明確にイメージできるほうが珍しいんじゃないかとは思うのだが、この日本では大学3年時に一斉に就職活動というイベントが始まってしまう。

 

そのときに明確な目標を持てているのであれば、好きにすればいい。

 

その一方で、みんなと同じつまらないスーツを着て、くたびれたおっさんたちに対して思ってもいない絵空事をとうとうと語ることに疲れてしまう学生は一定数いる。

 

仕事ってなんだろう。自分ってなんだろう。自己分析という魔物にとりつかられる学生は、ますますドツボにはまっていく。

 

「仕事は自分がやるもの」という意識があると、将来の夢だの目標だのという、あるのかないのかよくわからない塊に置きかわって、迷路に迷い込んでしまう。

 

そうではなく、仕事は他者との関係こそで成り立っている。仕事は他者との関係でとらえると、ちょっと景色が変わってくる。

 

「何をするか」より「誰とするか」だ。

 

仕事選びで迷っているのであれば、自分が目標とできる人がいる会社を見つける努力をすればいい。OB訪問でも説明会でも、手段はいくらでもある。

 

仕事そのものを目標にするのではなく、「人」を目標に据えるのだ。

 

「この会社ではどんな仕事ができるのか」ではなく、「この会社にはどんな人がいるのか」こそ、最重要だ。

 

自分がやりたいと想像していた仕事に就けたとしよう。しかし周囲には自分が苦手なタイプしかいない。仕事に前向きな人もいない。そんな環境で、楽しく働けるだろうか。

 

仮にやりたくない仕事をすることになっても、周囲に見守ってくれる先輩がいるだけで乗り切れる。毎日が充実する。

 

「何をするか」よりも「誰とするか」とは、そういうことだ。